2017年_BRM916西東京600km諏訪湖(当日)

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雨の中のブルベで大いに反省

ブルベは本当に経験がものを言うことをあらためて実感した今回のブルベでした。

当日朝、台風で中止になっているかもと思いつつもスタート会場へ。5時のスタートでしたが、前日全然眠れず、支度をもたもたしてしまい完全に遅刻してしまいました。これは本当に良くないです(初めてのブルベ時もそうでした。申し訳ありません)。

30分遅れでしたが、無事スタート。でも、暴風域がコース上に入ったらその時点で中止とのことを聞いて出発しました。

既に雨が降りそうでしたが、気持ちよく走れ、すぐに何人かに追い付けたので安心しました。そのまま通過チェックポイントのセブンイレブン・鎌倉七里ヶ浜店へ。ここら辺から雨が降り出し、濡れながら走ります。まだ降ったり止んだりだったので、走るうちに乾くかと気にしていませんでした。

周りの方たちは雨具を付け始めている人たちがちらほら。雨の中を長距離走ったことはなかったので、その時は余り深く考えていませんでした。

よく考えれば、こんな長距離、濡れて走っちゃダメでしょとは冷静に考えられますが、カッパを着て蒸れるくらいなら雨に濡れて走ったほうがいいのでは?と考えていたくらいです。

熱海に入るころには、乾くより濡れる量のほうが多くなってきたのですが、まだまだ元気で網代(あじろ)では、食べていなかった朝食をしっかりいただきました。

網代の藤哲で朝食

この店を選んだ理由は・・・地元の魚が食べれそうだったのと、何と言っても通り過ぎる参加者がしっかり確認できること・・・

国道135沿いの浜料理の店

まだこの時は元気があり、初の600、そして知り合いも参加していない一人のマイペースなブルベを堪能していました。

雨のブルベは雨具は必需品

はじめは雨の冷たさも心地よかったのですが、だんだんと雨の辛さがわかってきました。滑るストレス。体もどんどん重くなっていきます。路面の水がタイヤに絡まり、漕いでも漕いでもすぐに減速してしまいます。そして何より体の熱がどんどん奪われます。とても寒い。今回1回目のパンクも雨の中、寒さで震えながらチューブを取り替えました。チェーンのオイルも雨に流されてしまい。ギシギシとチェーンが嫌な音を立てて回ります。

前輪チェーンの油落ちる前後輪チェーンの油落ちる後ろ

フロントフォークやシートステーは、チェーンから飛んだ油でべっとりです。

PC2で迷った上、やっと上下のカッパを買いました。

本当に寒く、女性用のストッキングも履こうかと売り場の前で真剣に悩みました(笑) 季節柄か、おしゃれな薄手のストッキングしかなかったのでやめましたが、「遠赤外線・あったかストッキング」とかがあったら、きっと履いていました。

PC3に入った時には、19時くらいでした。

主催者の方がお店と交渉してくれたのか?外にテーブルと椅子が用意されていて休めました。雨と余裕のなさで写真がほとんどなくごめんなさい。

寒さと極度の疲、あと前日あまり寝られなかったこともあり、すでに眠たさMAXここで10分くらい寝てしまいました。凍死するぞと笑われていましたが、まだここの仮眠はこのあとの仮眠に比べたらとても快適でした(涙)

トンネルを初めてありがたく思う

このような寒さだと、いつもは怖いトンネルが本当にありがたかったです。

トンネルさんへの感謝はこちらで。

富士見峠は、きついと思っていたのですが、ここの記憶があまりありません。眠たかったためか、寝れそうなところばかりを探しながら走っていたからかもしれません。
ブロック塀で作られた登山のかた向け?の休憩所、バス停の休憩所などがとても魅力的に見えました。危ないと思ったらすぐに寝るようにしていたので、そのように都合のいい休憩所がたまたまあるわけはなく、車や自転車に轢かれないように自動販売機が連なる前などでも少し寝ました(※迷惑になりそうなところや人の目について不愉快に思われそうなところは避けたつもりです。自販機前は本当に真夜中でだれもいなかったのでやむを得ず、すみません。。)。

ハッピードリンクショップ

※写真はイメージです。

PC3は、諏訪湖を半分回ったところにあったのですが、諏訪湖はほとんど見えませんでした(暗かったからか。

PC3からPC4へ、折り返しです。富士見峠あたりの寝る場所物色がここで役に立ちました。体が冷えるので短くですが、定期的に仮眠しました。寒くてすぐ起きると思っていたので、正確に測っていないのですが、気持ち的には5~10分くらいの仮眠をくりかえしたと思っています。2度目のパンクはこの区間です。1度目と同じように前輪がブシャーっという音を上げて、バーストしました。前輪だったのでよく見えたのですが、白い気体をブシャーと出すような形で空気が抜けました(タイヤの粉??)。 PC5までも割とアップダウンがきつかったです。

PC5では、「ここからがつらいなー」と皆で話していました。富士山の脇を獲得標高900mの登りです。ひたすら続く坂がつらい。雨でぬれた体も自転車も重く感じます。それでもゆっくり着実に登り切りました。集中力が切れガソリンスタンドの自動販売機で飲み物を買い休憩しました。後から続い来ていた4名くらいを見送りました。それが後になって大きく後悔することに・・・

絶体絶命!富士の樹海脇での3度目のパンク

また気を取り直して、国道139号(富士パノラマライン)を走り出しました。走り出してすぐ西湖の方に曲がる手前あたりです。緩やかに空気の抜ける感触が。。道をガタガタする走り出す自転車。やってしまいました。チューブ切れのところ3度目のパンク。隣は樹海。店なども何もない富士パノラマライン。車道を押して歩くのも危険な道。

本当に終わったと思いました。DNFというか、ここからどうやって帰ればいいのかも途方に暮れる場所。PCまで押していける距離ではありません。PCで追いつくだろうと思い、先ほど皆を見送ってしまったし、本当に絶望でした。

途方に暮れて自転車を押しているところに、スタッフの方が声をかけてくれました。DNFをしないと助けることはできないということだったのですが、声をかけてくれただけで本当に気持ちが助けられました(涙が出るほど感謝)。

もう一人後ろにいることを教えてもらったので、本当に藁にもすがる思いで、最後のチャンスにかけました。そばに見せらしきものはないと調べて分かったので、絶対に呼び止められるところ(西湖への曲り角)まで押していき、そこでチューブを外して待ちました。押して移動で30分、そしてさらに40分くらい待ちました。DNFしてしまったのだろうかと心配になりましたが、来てくれたのです。遠くに見えたときは、本当に感動しました(自分勝手ですが、、来てくれて本当にありがとう!)。

その方も3度パンクして、PC5でチューブをもらったとのこと。迷わずチューブをくれました。4度目のパンクもあるかもしれないのに(感謝)本当に神様のように思えました。タイヤやホイールに異変が起きていないか丁寧に調べるとタイヤにとげのようなものが刺さっていました。パッチでも持ってきていれば、何とかなったかもということを痛感。チューブをたくさん増やしても現実的ではないので、次からはパッチも持つようにしようと思いました。

PC6へは、先ほどチューブをくれた方に時間がないことを伝えながら一緒に到着しました。締切3分前の本当にギリギリでした。

PC6では、スタッフの方に事情を聞いたチューブを持っている人が我々を待っていてくれました。昼食を食べたかったのですが、ゼリーなどの補給食を買って休憩することなく3人で急いでPC6を後にしました。

待っていてくれた方も含め、一緒に走ってくれているお二人は、疲れとあちこちの痛みが積もり積もっている様子でした。私はというと・・・疲れてはいたのですが、極度のピンチから脱出できたので、疲れは吹っ飛んでむちゃくちゃ元気でした。というか興奮状態?待っている間休めたのも良かったのかもしれません。

山伏峠へ続く、坂道を登り始めたとき、お二人から共倒れを避けるために先に行ったほうがいいと。しかも、パンクしても、コース上にいれば後から追いつくからそこでチューブを渡すよと、パンクをした時の心配まで。ダメだとあきらめていた時に、ゴールできるチャンスをいただいたので、一緒にゴールしたかったですが、先に行かせていただくことにしました。

そこからは、お二人のゴールの思いも加わって、さらに元気になり自分でも信じられないくらいに集中力を切らさずに走れました。1人追い越し、2人を追い越し、あとで聞いたらすごい必死な速さで追い越していくから制限時間ギリギリになっているのではないかとあわてたそうです・・・すみません。

最後に追い打ちの雨!道志みちウォータースライダー

山伏峠はもちろんなのですが、道志みちのアップダウンは結構つらいと思いました。特に青山に差し掛かったあたりは、視界が遮られるくらいの雨。下りはフルブレーキでも結構な速さで下ってしまう状態でした。

ブレーキパッド_削れ
後日撮った写真ですが、平らだったブレーキパッドが2ミリくらい削れてしまっていました(怖)

ブレーキを握ると尖ったブレーキパッドがタイヤの内側にあたります。これがパンクの原因だたのかもしれません。

身体はすごい!ゴール手前で痛み出した体

市街に入るとやっと安心できました。まだ1時間半以上、時間がありました。先ほど抜いた人も追いついて来て、一緒に話しながらゆっくり走りました。パンクの話をすると、もうこの距離なら押しても間に合いますよと。それを聞いたとたん、体のあらゆるところに激痛が走りました。緊張がほどけたのだと思います。今まで本当の痛みを伝えないで頑張ってくれていたのだと思います

ゴールの今野製作所へ。パンクの時に声をかけてくださったスタッフさんが、「ここにいたか」と笑顔で迎えてくれました。いろいろあったけど、いろいろあったからこそ、とても嬉しいゴールでした。

スタッフの皆様にも本当に感謝。
http://www.cherubim.jp/

BRM600kmメダル

走行後記

走った後は、なんだか体から海の匂いがした(臭い感じの海・臭い感じの磯)。すべてをゴミ袋に詰めて、明日に回すことに。今日はもう何もできない。

次の日は、嘘のように晴れやかな天気。これはこれで暑くてつらいなとも思いつつ、洗濯と掃除。気持ちよく掃除ができました。

ただし、まだまだ後日談が!

恐怖の体験!600キロブルベの後の惨劇

これは別途書きます・・・

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