ブルベとは?
長距離を制限時間内に走る認定会のことだよ。
ブルベ(Brevet)とは、まさにフランス語で認定の意味。1921年にフランスの自転車クラブ、オダックス・クラブ・パリジャン(ACP)が作ったルールが元になっており、現在もACPが上位組織になって、ACPが定めたルールの元、さまざま国や地域でブルベが行われています。
さすが、メートル・リットル・キログラムを作ったフランス人。しっかり世界基準を念頭に置いた定義・ルールを考えてくれています。
ACPが認定している走行会(つまりブルベ)は、ブルベ・ド・ランドヌール・モンディオ(Brevets de Randonneurs Mondiaux)といい、略してBRMと書きます。BRM以外にも認定会はありますが、日本でいうブルベはほぼBRPです。
BRMを統括する各国の組織、日本ではオダックス・ジャパンがあり、さらに各地域別にAJ◯◯というようなクラブ名で主催団体があります。
あと、BRMには営利目的の実施をしないという規定があります。なので、一般的なレースやイベントに比べて、参加費がとても安いです。レースやイベントが平均1万円くらいなのに対して、ブルベは2千円以下の参加費です。
ブルベ・BRMはランドヌール精神に基づき、全てがボランティアで開催されているのが大きな特徴です。
ブルベの距離と制限時間
ブルベ=何キロ走れたよという認定ですが、距離は200kmから300km、400km、600kmと用意されています。
もっと長いものやいろいろなブルベがありますが、まずはこの4つのカテゴリー。
制限時間は、下記のように設定されています。
【ブルベの距離と制限時間】
200km | 300km | 400km | 600km | 1000km | 1200km |
13.5時間 | 20時間 | 27時間 | 40時間 | 75時間 | 90時間 |
長くなると少し時間に余裕をもたせていますが、だいたい平均時速15kmで走れば大丈夫な制限時間。
時速15kmというとママチャリでも余裕に出せる早さです。時間的にはの余裕のある会だと思っていました(本当にスミマセン)。信号は当然止まらなければならないし、結構な山道がコースに組み込まれていることも多く、レース場をぐるぐる回るようなスピードは出ません。
また、チェックポイント(PC)に立ち寄ったり、休憩も含めての平均時速なので決して余裕のあるタイム設定ではありません。
ツールドフランスの選手ならば200kmを5時間で走り抜けるし、自分だって遅くても・・・と考えていると、そんな時間で走れないことを後で後悔します。
そもそも速く走るための競技などではないので、事故を起こさず、無理をせずに安全に余裕を持って走りきれるかが大切になります。